色の跡と、凹みの跡
目を閉じて、指でその部分をなでてみてください。表面がなめらかで、気になるのが色(ニキビがあった場所の茶色・赤・紫のムラ)だけなら、それは炎症後の色素沈着や赤みで、凹みの跡ではありません。肌の形ではなく色の問題で、数か月かけて薄くなっていきます。
くぼみ、小さな穴、波のような凹凸を指先で感じるなら、その下のコラーゲンがダメージを受け、不均一に作り直された状態です。これが「跡」で、時間だけでは埋まりません。
凹んでいるのではなく、盛り上がっていて硬い跡(肥厚性瘢痕やケロイド)は別の問題です。レーザーなど肌の表面を整える施術の前に、病院で診てもらう必要があります。
3つのタイプと、反応のしかたが違う理由
多くの顔には、複数のタイプが混ざっています。顔じゅうの跡に同じ設定で施術するプランは、ある部分には強すぎ、ある部分には足りません。だからこそ、機器よりも、まずきちんと肌を見ることが大切です。
- アイスピック型:細くて深い、針で刺したような跡。ダメージが、多くの施術が届く深さより奥まで達しているため、いちばん難しいタイプです。
- ボックスカー型:幅が広く、ふちがはっきりした、小さなクレーターのような跡。底に届かせやすいので、比較的反応しやすいタイプです。
- ローリング型:ふちがやわらかい、浅い波状の跡。皮膚の下での引きつれが原因で、その引きつれがほどけると、反応しやすくなることが多いです。
それぞれに、本当に役立つもの
大まかに言えば、色の悩みには、色素と炎症のコントロールに加えて、毎日の日焼け対策が欠かせません。凹みの悩みには、肌がコラーゲンを作り直すきっかけになる、コントロールされた刺激が必要です。マイクロニードルや、点状に照射するフラクショナルレーザーが一般的な方法で、数週間あけて、数回に分けて行います。
引きつれのあるローリング型は、先にその引きつれをほどかないと、肌の表面を整える施術だけではあまり変わらないことがあります。その工程は別の施術なので、どこであっても、肌の表面を整える施術のコースを申し込む前に、それがプランに含まれているかを確認してください。
いまのうちに決めておきたい期待値
ニキビ跡のケアは、「消す」ではなく「改善」で測るものです。コース全体を通した現実的な結果は、明るい場所で見たときに、はっきりなめらかになること。ニキビなどなかったかのような肌になることではありません。跡をすべてなくせると約束する説明があれば、ほかの話も慎重に聞いてください。
結果もゆっくり届きます。コラーゲンは数か月かけて作り直されるので、正直な見直しのタイミングは、最後の施術の翌週ではなく、それよりずっとあとです。
ここでは、日焼け止めは「できれば」ではありません
ハノイの紫外線は、一年の大半で高い水準にあり、できたばかりの跡は日差しにあたるとすぐに濃くなります。毎日の日焼け止めは、どんなニキビ跡のプランでもいちばん安く済む部分で、いちばん飛ばされやすい部分でもあります。これがなければ、色素へのケアはいたちごっこになってしまいます。
